■リアル内藤 in the sky ミステリーツアー特別編
(2007年3月)



■リアル内藤 in the sky ミステリーツアー編 「そして消えゆくもの」




名古屋駅 太閤通口。

出張を終えた(管)は、同行したヨシオと名古屋駅にいた。


(管):「これから観光するぞ。1日で。」

ヨシオ:「どこ行くの?名古屋城とか?」

(管):「・・・・・・。」



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(管):「電車は近鉄名古屋線を使う。切符は・・・そうだな・・・1,410円を買ってくれ。」

ヨシオ:「高っ!どこへ行くんだ・・・??」

(管):「・・・・・・。」







ヨシオ:「ちなみに、どのくらいかかるの?」

(管):「とりあえず、電車で1時間50分ほど行って、そこからさらにバスだ。」

ヨシオ:「遠いな・・・!(;゜Д゜)」








*三重県の県庁所在地 「津」


ヨシオ:「名古屋観光じゃないじゃん!!((((゜Д゜;))))」



(管):「おや・・・俺は“名古屋”観光』とは一言も言ってないぞ・・・。」










(管):「着いたぞ。降りようか。」

ヨシオ:「『伊勢市』って・・・あぁなんだ伊勢神宮か。それなら早く言ってよー(´―`)」






(管):「・・・・・・『伊勢神宮にお参りする』とは言ってないぞ。」



ヨシオ:「えっ・・・・・・!?(゜Д゜)」







*伊勢市着 15時40分

ヨシオ:「で、でも、もう4時前だよ!いったいこれからどこへ・・・?」


(管):「・・・キミは・・・仮に・・・仮にだが・・・・・・」














「三重県に『秘宝』があるとしたら、行ってみたいとは思わんかね?」













秘宝・・・!!!


それは多くの冒険者の憧れであり、究極の秘宝を手にしたものは
永遠の命が約束されるだろう・・・!!

だが、我々は“既に”秘宝を持っている・・・!!
各自、1つか2つは持っている・・・!!

そんな秘宝を扱った昭和の遺産「秘宝館」というものが、
今も全国に十数箇所ある・・・!!有名な所では「熱海秘宝館」というものがある。
(*熱海秘宝館は今号のヴァナ通内の「アタミガンの秘宝」を参照するといいだろう。
ひどいので参照しなくてもよい。)


しかし!!三重県にも「秘宝館」は存在した・・・!!
しかも「元祖」である・・・!







ヨシオ:「でもなんで『秘宝館』に行こうと思ったの?('-')」

(管):「いや、なんでも今月末に閉館しちゃうみたいだから('-')」





2007年3月31日閉館・・・!




この内藤 in the sky 「ミステリーツアー編」 が「トルコ編」に割り込んで
無理矢理入ってきたのも、そのためである。










さて、ここからバスで移動となるので、バス停を探す。
駅前にショッピングセンターがあるあたり、さすが市といったところだが、
あまり人気がない。観光客と思われる人がちらほら見えるくらいである。


ヨシオ:「あれ・・・?このショッピングセンター営業してないぞ・・・」




駅前の商店街も閉鎖しているところが多く、駅前の空洞化が進行しているようだ・・・。

バス停は・・・?





バス停発見!
三交バスの「世古」というところに、秘宝館があるらしい。

えーと今は16時くらいだから・・・・・・。







16時33分か・・・(´―`)

ってこれを逃すと2時間後かッ!!!
運がよかった・・・('-';;;)







ミニバスに乗り、いざ秘宝館へ。
道中、乗客が次々に降りてゆく。





ついに乗客は我々2人だけに。

不安と期待を乗せ、バスは進む。
時刻は間もなく17時。帰りも考えると、あまり時間がない。
頼む!急いでくれ!!




「次は世古〜世古〜」



ここだ!!!降りるぞ!!!









目の前に「びっくりドンキー」



しかし、背後には「びっくりドンキー」を軽く凌駕するびっくり
待ち構えていた!!!













なんだこの宮殿は・・・(゜Д゜)




はやる気持ちを抑え、国道を横断する。







ジャムおじさんとドン・ガバチョを足してそのままにした感じ
オッサンがお出迎えしてくれる。


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※ここからだんだん、会社等で見ると気まずい空気が流れるので、
「安全地帯」でご覧下さい。いちおう直球は避けている・・・つもりです。

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なんだか鉄塔もボロボロである('-';;;)





これは大変なことになってきたぜ・・・!!



ヨシオ:「ちょっと!これを見てくれ・・・!」







(管):「『秘宝館』の秘と館が落ちて、『宝』だけになってるな・・・(゜Д゜)」


ヨシオ:「本当に営業してるのか・・・??('-';;;)」






(管):
「明かりは付いているぞ・・・やっているはずだ・・・。
むしろここまで来て(*出発から3時間半)やってなかったら腹を斬る・・・・・・。」


ヨシオ:「それにしても馬って・・・('-';;;)」



昭和にタイムスリップしていくような階段を登ると・・・。







ついに着てしまった・・・。
三重県 「元祖国際秘宝館」

開館したのは昭和47年(1972年)。つまり35年前である。
マイケルサイトの読者の殆どが生まれてすらいないだろう。


引き返すなら今だが・・・・・。
ヨシオと見つめあう(管)。



今更引き返せるかアァァァァッ!!





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館内に潜入。

入ると怪しい音楽が流れ出した。(*動画)
ロビーはなんだか龍宮城のようだ・・・・・・。
無論、我々の他には誰もいない。

そしてチケット売り場にも・・・・・・。




ヨシオ:「すいませんー!すいませんーーー!!」



待つこと1分。

今にも龍宮城へ行ってしまいそうな爺さんが出てきた。
体が震えている。
危ない。いろんな意味で危ない。




爺さん:「・・・・・・あー・・・入場??」


でなければ何しにきたのか。




(管):「あ、ハイそうです。」


爺さん:「『映画』『馬』はあーー・・・やってないけど、いいの?」


(管):「え・・・まぁハイ・・・えぇ・・・かまわないんですが・・・・・・」



そんなに人を入れたくないのだろうか・・・。



爺さん:「じゃあ・・・1人2000円ね。」










こうして入場券をゲット。

「立体ポルノ映画入場券」なのが少し気になる。



えぇい!!先を急ぐぞ!!!





ヨシオ:「な、なんだこれは・・・(゜Д゜)」






珍品自動販売機・・・!



500円を投じると、中に入っている「珍品」が手に入るらしい。
珍品は紙に包まれ、外からは見えないようになっている。


500円・・・高いな・・・。


ヨシオと顔を見合わせる。






えぇい!!!ままよ!!!




















得・・・・・・したのかな・・・・・・('-')






ヨシオ:「まだなんか入っているよ!!」







*ブローチ



(管):「これは当たりなんだろうか・・・('-')」

ヨシオ:「どうだろう・・・('-')」




ヨシオ:「誰かにあげればいいじゃん!」


(管):「『珍品自販機から出たブローチですが、いかがですか。』と・・・?('-')」


ヨシオ:「・・・・・・('-')」





さぁ先を急ごうか・・・・・




ヨシオ:「待ってくれ!まだ俺がやっていない!!」


(管):「やめとけ!!犠牲は俺1人だけで十分だッ!!」















ヨシオ:「やっちまったぜ・・・・・・」






(管):「まて・・・!パンドラの紙袋にはまだ希望が残ってるぞ!!」




ヨシオ:「ちょ・・・ちょ!!!これは!!!!!!」






















(管):「『むじんくんストラップ』だぜ・・・・・・('-')」


ヨシオ:「なぜだ・・・・・・」









(管):「『対象年齢15才以上』らしいぞ。」



ヨシオ:「俺、これ携帯につけるわ・・・。」






少々気に入ったようであった。






ちなみに100円が1枚、認識されずに吸い込まれていったので、
お買い上げの際には、少々のことは諦めてください。


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最初のゾーンは「世界の歴史」をテーマにいろいろと展開されている。
一見、真面目そうなネタだが、アマゾネスやらチンギスハーンやら
クレオパトラやらの人形が大変な、とにかく大変なことになっており、
もうなんというか洋モノである。





抽選コーナーとあるが、館内は我々以外、本当に誰もいない。
係員すらいないのである。なので、もちろん抽選コーナーもやっているわけがない。

巨大なキリンの模型だけが(何故?)首を伸ばしてきて
迎えてくれた。意味が分からない。


奥のアニマルパラダイスは、バスケットコートくらいの大きさの部屋に
アニマルがパラダイスしちゃってるわけである。
アニマルじゃないのもパラダイスしちゃってるのである。
とにかく察して下さい。






ん?なんだこれは?
階段が地獄??滑り台が天国?

滑り台の先を見ると・・・






母なる大地が待っている。
みんなここから生まれたのだ。そりゃ安全に違いない。
あぁもうわけが分からない






ので滑ってみた。







この建物、かなり老朽化が進んでおり、今にも崩れそうである。
数々の装置も動かない。
内部は埃っぽく黴臭い。マスクを用意した方がいい。







ハイ。




1体500万という、蝋人形SM資料館を抜け、
その先は現代の資料館。現代と言っても昭和の、である。




春画であったり



*なにこの広告

アレなビデオのポスターであったり、





空気嫁であったり、確かに他にはないタイプの資料館であることは
間違いない('-';;;)


途中、ポルノビデオショウなる部屋があり、入ってみたところ、
真っ暗な誰もいない部屋に、古い遊園地にあるような椅子が何脚か置いてあり、
物凄い年代物の映写機で、ゴーストばりばりの昭和のエロビデオが延々と
流されていました。

シュールすぎる風景でした・・・。




ヨシオは普段は真面目な男ですが、だんだん秘宝館に侵食されてきて
熱心にマネキンのスカートめくりをしていたのが印象的でした。

環境は人を変えるようです('-')






いつの広告だ!((((゜Д゜;))))

よーく見ると・・・




白鳥麗子だ・・・(゜Д゜)
ヤフオクとかで売れるんではないか・・・?(゜Д゜)






出口付近には「馬の」があったが、真っ暗。





「調教師不在」のお知らせが!!

調教師どころか、もはや馬もいないと思われます('-';;)






1時間半、秘宝館を早足で見て、命からがら逃げ出したところ、
時刻は18時15分!!

松坂駅までの最終バスが18時20分なので、あと5分遅かったら
「びっくりドンキー」でタクシーを呼ぶハメに
なるところでした。








こうして元祖国際秘宝館を後にした・・・。








我々は秘宝を得ることができたのだろうか?

それは分からないが、(強制的に)昭和にタイムスリップできる施設はそうない。
内部は魑魅魍魎が跋扈する、不思議・不条理ワールドであった。

全盛期は年間20万人も入場者がいたらしい。しかし、高速道路ができ、他に様々な娯楽施設が
ある今では、秘宝館は時代に取り残されてしまった昭和の遺物だ。
入場者も年間1万人ほどであり、採算が取れず、この施設も月末に閉鎖する。
展示物の一部は朽ち、ボタンを押しても反応を返さないものが多い。



*誰もいない休憩室。閉鎖の時を静かに待っている。

東京ディズニーリゾートでも、ハウステンボスでも為しえないその姿は、
高度経済成長の香りを残した、日本の現代遺産と言っても過言ではないだろう。













でもまぁ、普通はディズニーリゾートに行って下さい('-')







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■それでも行きたい冒険者へのインフォメーション

元祖国際秘宝館は 2007年3月31日(土)で閉館です。

アクセス情報はこちらを見て下さい。
この秘宝館についてもさらに詳しく書いてあります。

車で行く場合、国道37号線沿いなのですぐに分かります。
電車とバスを乗り継ぐ場合は、JR・近鉄山田線「伊勢市」駅下車で、
三交バス(2番乗り場)で「世古」まで。
本数が少ないので注意。

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ノーカット版(R指定or18禁なのでヤバそうな人はYahooでも見れ!!なッ!!)









01
お楽しみショウ跡地

02
もはや見えぬ

03
ですネ

04
これは・・・

05
ゆめまくら

06
壊れかけ

07
知るべきなのは確定的に明らかでしょう?

08
そうですか・・・

09
なにこの数値