2回行われた公式イベントでは「ストーリー型」と「NM襲来型」の2つのタイプが行われた。特に初回の「ストーリー型」はGMもメッセンジャーとして参加したこともあり、製品版からすると異色のイベントだったと言える。

第1回公式イベント 「コナーの手紙」
開催日時
2002/03/01(金) 23:00〜
場所
全域(LSを使ったもの)
内容

これから公開するのは、冒険者によって東サルタバルタのララブから回収された手紙である。
知っての通り、ウィンダスでは手紙の配達人がヤグートに襲撃される事件が後をたたず
深刻な問題となっているが、この手紙は奇跡的にも宛先である私の手元へと届けられた。

問題となるのは、「手紙の一部が失われている!」とか「この話は本当か?」などという詮索ではなく、
その内容が「私と冒険者諸君の興味を引くのに十分」であるにも関わらず、「私には暇がない」と
言うことに尽きる。人の手に委ねるには残念だが、ヴァナ・ディールにあまねく冒険者諸君の“善意”
に期待をかけることにする。この手紙の差出人を見つけ出し、かの依頼を解決してやって
ほしい。


<手紙の内容>

前略、シルバギルバ様。
このような不思議な手紙をお出しすることをお容赦ください。

わたしはコナーというメリファト山地に住むヒューム・・・
先日、母と同じく冒険者だった父がなくなり、遺品を調べていると簡単な封をされた
組木細工の小箱が出てきました。その箱自体はありふれたもので、記念の品かとおもい
そのままにしてたのですが、夜になるとその箱から奇妙な音が漏れはじめたのです。
音というよりは、うめき声のようでもあり、泣き声のようでも・・・・。

意を決して封をはがして木箱の中身を確認すると、1つのリンクシェルが収められていました。
それは、わたしの記憶にあるもので、今から20年ほど前の夜に、父母が装備していたものに
間違いありません。わたしが幼かったその夜、家に戻ってきた両親は疲れきっていました。
新品だった父の鎧には傷がつき、刃こぼれのひどい剣は翌日に折れてしまったと
記憶しています。また母も、そのときの傷が原因で闘病・・・・。

攻略

LSを装備した状態で聞こえてくるヒントを元に、種族、性別、人数、レベルを推定し要求通りの
パーティーを組む。

<聞こえてくる会話の一例>
「逃げろ・・ここは俺が引き受ける。囮は一人で十分だ・・・」

「馬鹿やろう、とっとと逃げろよ。貴様らにゃオレと違って、
手のかかるガキどもがいるんだろうが・・・」

「どうせ、帰りもここを通るんだろ。待っててやるよ・・・」

「・・・なぁ、みんな無事だったんだろ。はは、もう動くこともできねぇや。ヒザが笑いだしやがった・・・・」

「なんでブロンズダガーも装備できないヒヨッコを、俺たちが迎えに行かなくちゃなんねぇのかな。
顔どころか種族もわからねーってのに・・。それも3人もさ」

「転生するってのはどんな気分なんだい。・・・黙ってないで教えてくれよ。なぁサンドストーム」

「ニルボボちゃんを里に置いてきたんだろ?ガキみたいな親が揃ってなにやってんだかね」

「なぁ、シェーン。気付いてんだろ、俺もマリエルに惚れてたんだぜ。それなのにコナー
なんていうガキまで作りやがって。ちくしょう・・いや、おめでとう。・・だよな」

「・・幼訓染みで冒険仲間か。早く結婚しちまえよ。で、みんなみたいにさ、オレに耳が尖った
子供を見せてくれよ。そしたら名前つけやるから・・・。どんな名前かって?前も二人に教えたろ
「ウィルダロー」ってさ・・・」

「さっき自慢の尻尾をヤグートにやられてたよな。大丈夫かミラ・ルーテア?」

「はやく、ヒヨッコどもをつれて帰ってこいよな。オレはここにいるよ・・。ずっと待ってる・・・ずっとだ」

「・・・・約束だ」


※以上の台詞はGMが亡霊になりきってLS会話を行っている。
※喋る順番はこの通りではなくバラバラであり、意味が通るように並び替えたもの。


条件通りのパーティーを組んだ後、メリファト(?)にいるGMに確認してもらう。
正解ならLSを貰い、さらにそこから聞こえてくるヒントを元に指示された場所へ向かうとクリア。

報酬
ライトスタッフ(D15 隔276 HP+100 MP+30 Lv1〜 All Jobs 隠し能力:移動速度25%アップ)※Weapon参照
GMとの記念撮影
※いずれも最初の正解チーム1組のみに与えられる。
後日談
終了時には以下のメッセージが流れる。

「サンドリアのハイガードを通じて吉報が入った。
11人の冒険者が20年前のパーティに扮し、かの語り続ける魂
“ルシフィエル”を救ってくれたことを嬉しく思う。
私の依頼を受けて行動してくれた、すべての冒険者に感謝する。
ありがとう。 

ウィンダス連邦ガード団長
シルバギルバ
備考
シナリオ性の高さやGMのロールプレイなど、内容面では概ね良かったイベントだったが
パーティーのチェックもGMが行うという手間があり、メリファトではチェック待ちで長蛇の列に。
報酬は1組のみであり、終了報告が遅れたせいもあって運営には課題を残した。

第2回公式イベント 「野に潜む悪魔」
開催日時
2002/03/29(金) 23:00〜
場所
全エリア
内容

FFXIβ?内の「コミュニティ」にて以下のメッセージが掲載される。

<サンドリア港で配布されたビラより>

冒険者たちに流れる1つの"穏やかでない噂"が、
現実の問題として浮上した。

「ロランベリー耕地に出没したモンスター討伐のため、
サンドリア王国で結成された冒険者によるアライアンスが、
行軍中に壊滅した。わずかな生存者の証言によれば、
隊列の先頭をゆく戦士が道をふさいだ1匹のモンスターに
切りかかったところ逆襲されたらしい。
そのモンスターの正体だが、気弱な証言者は隊列の最後尾にいて、
先頭の絶叫とともに逃げ出しため、よくわかっていない。
ただしその時に宙を舞う影を見たという」

これが本当なら"穏やかでない"どころではない。
しかし、この”噂”を裏付けるかのようにサンドリアの神殿騎士団が
「冒険者および、その護衛がない者以外は、
ウィンダスへ向かってはならない」という、厳戒の規制を発布したのだ。
"危険な状況"というわけだ。

この規制に関する詳しい発表はないが、
神殿騎士団では更に、冒険者に向けて次のように要請する事を決定した。

「冒険者たちに告ぐ。サンドリア王国からソロムグ原野に至る
経路のいづこかに潜む魔獣の討伐を要請する。魔獣の正体は不明だが、
それは見知ったモンスターの中に紛れているためだと想定される。
見つけ出すには、あらゆるモンスターをしらみ潰しに調査する必要があるだろう。
暗躍する<闇の王>の尖兵により、
その外見とは裏腹に恐るべき力を与えられている事が予測されるので注意されたし。
なお、魔獣に最後の一撃を与えた冒険者が所属するアライアンス(パーティー)を、
ささやかながらも報酬の対象とする」

この要請は近々、すべての冒険者へ向けて行われるはずだ。
果たして、この魔獣を討伐するのは、誰だろうか?

攻略

各地にいる一般モンスターの中から憑依されている(強化されている)モンスターを探して倒す。
ジャグナー、ラテーヌ、ユグホトなど複数の場所で現れる。ただし、救援要請を行うと他の敵に憑依
してしまう(対象が別のモンスターに移行する)ので注意。

報酬
カタール(D10 隔240 Lv1〜 戦モ赤)※Weapon参照
※止めを刺したPT数人に贈られた。なおカタールはβで唯一の格闘武器だったが、
「D+」ではなくそのままのD値だったので、装備すると素手より弱くなるという珍仕様だった。
その後
特になし
備考
巨大モンスター襲来のようなイベント?Lv35が数人程度いれば勝てる強さだったようだ。
人が集まりすぎてサーチの不具合や回線切断、フリーズする人が多かったようだ。
製品版へ向けての負荷テストとしての意味もあった。

2012年、FFXI 10周年記念「10周年!「冒険者さんありがとうキャンペーン」」内にて、
「「野に潜む悪魔」記録簿」というターゲットポイントが出現した。






Special Thanks

Nikusu



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