これから公開するのは、冒険者によって東サルタバルタのララブから回収された手紙である。
知っての通り、ウィンダスでは手紙の配達人がヤグートに襲撃される事件が後をたたず
深刻な問題となっているが、この手紙は奇跡的にも宛先である私の手元へと届けられた。
問題となるのは、「手紙の一部が失われている!」とか「この話は本当か?」などという詮索ではなく、
その内容が「私と冒険者諸君の興味を引くのに十分」であるにも関わらず、「私には暇がない」と
言うことに尽きる。人の手に委ねるには残念だが、ヴァナ・ディールにあまねく冒険者諸君の“善意”
に期待をかけることにする。この手紙の差出人を見つけ出し、かの依頼を解決してやって
ほしい。
<手紙の内容>
前略、シルバギルバ様。
このような不思議な手紙をお出しすることをお容赦ください。
わたしはコナーというメリファト山地に住むヒューム・・・
先日、母と同じく冒険者だった父がなくなり、遺品を調べていると簡単な封をされた
組木細工の小箱が出てきました。その箱自体はありふれたもので、記念の品かとおもい
そのままにしてたのですが、夜になるとその箱から奇妙な音が漏れはじめたのです。
音というよりは、うめき声のようでもあり、泣き声のようでも・・・・。
意を決して封をはがして木箱の中身を確認すると、1つのリンクシェルが収められていました。
それは、わたしの記憶にあるもので、今から20年ほど前の夜に、父母が装備していたものに
間違いありません。わたしが幼かったその夜、家に戻ってきた両親は疲れきっていました。
新品だった父の鎧には傷がつき、刃こぼれのひどい剣は翌日に折れてしまったと
記憶しています。また母も、そのときの傷が原因で闘病・・・・。