デキるスーパーナイトに当たるパッチは、やはり違う。


- 敗北宣言 -






−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

目覚めると、そこは病院のベッドの上だった。
僕はいったい何をしていたんだろう・・・・・・。

目の焦点が合ったとき、僕は全てを思い出し、そして叫んだ。


「そうだ!!!ブログは!?
マイケルサイトは、マイケルサイトは!倉木麻衣を抜いたの!?」


すると、いつの間にか周りを取り囲んでいた、
マイケルサイトの愉快な仲間たちが、目を伏せながらこう言った。


『(管)さん・・・。ダメ・・・だったんだ・・・。僕たちにはまだ・・・早かったんだ。』


そっ・・・か、早すぎた・・・・・・のか・・・。
ふふ・・・みんな腐ってやがる・・・。
こんなに早すぎたんなら・・・巨神兵だって・・・。

僕がうなだれると、今まで押し黙っていたみんなが
堰を切ったように泣き出した。



『やっぱり、倉木麻衣を抜こうだなんて、おこがましかったんだよ!』

『全国大会でマイケルサイトは通用するレベルじゃなかったんだ!!!』

『あのとき、お前がテクニカルファールを取られてなければ!』

『いや、お前のエグゼクティブラインのキレも悪かった!』

『直接の原因は、お前らのセクシー組体操が崩れたからだろ!!!』



みんな、泣きながら殴り合いをしている。
鼻水とかでベッチャベチャになりながらも、殴り合いをしている。
病室の床が、マイケルサイトユーザーズの鼻水と耳だれで床下・・・
・・・いや床上浸水してきた。

ダメだ・・・このままでは死ぬ・・・・・・。
ある意味死ぬ・・・・・・。


堪らず僕は叫んだ。


「みんな!!!みんなやめてくれ!!!」



皆の手が止まった。




「たしかに!たしかに僕らは倉木麻衣には負けたかもしれない!!」


「デキるスーパーナイトは成層圏を越えられなかったかもしれない!!!」



「でも、ある意味、倉木麻衣は超えてたはずさ!!!」


「だってそうだろ?デキるスーパーナイトは6000ほど回復できるが、
倉木麻衣には、それが、できない!!!」


皆が僕を見つめる。


「占有時間だって延ばせない!!!1秒たりとも!!!
だが、デキるスーパーナイトには、それが、できる!!!!」



病室が、しん、と静まり返った。




『そう、だよな・・・!』



『3300年延ばせますもんね!!』



「そうさ!!何度だってできるさ!!
連射機があれば1億年でも!1兆年でも!!!」



『そうか!!僕らは・・・、僕らは戦う前から『勝っていたんだ』!!』




ワーーーーー!!!!
ワーーーーーーーーー!!!!

『俺たちはやった!!!やったぞーーーー!!』


ワハハハハハ!!!!
ワハハハハハハ!!!!



皆が肩を叩きあい、お互いの検討をたたえる姿を
笑顔で見守りながら、僕は思った。













(倉木麻衣のブログって全然更新されないな・・・。
俺、去年から見てんのに・・・。)



BAD END
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−





戻る